ウクライナの人たちが描いた「てぶくろをかいに」の絵本表紙
<子どもの本で育む国際交流>
ロシアの人が描いた新美南吉のお話「てぶくろをかいに」絵本表紙展からの
平和へのメッセージ
コロナ禍の2020年12月から2021年3月まで、ロシアの首都モスクワにある国際交流基金モスクワ日本文化センターが「子どもの本で育む国際交流」として取り組んだコンクールが「日本のお話 絵本の表紙作りにチャレンジ<テーマ作品> 『てぶくろをかいに』」でした。マイティブックは、日本のコーディネーターとして国際交流基金協力モスクワ日本文化センターの支援を行っていました。
ロシアで呼びかけたコンクールでしたが、スロベニア、ベルギー、フランス、ブルガリア、アルメニア、ベラルーシ、ウクライナ、ウズベキスタン、モルドバ、キルギスタン、エストニア、カザフスタン、トルコからの応募もあり、期間中に3歳から62歳まで593作品が寄せられました。どんな時でも、芸術や文学は心を豊かにしてくれることに、改めて気づかされる結果となりました。
このこのコロナに負けない素晴らしい作品は、新美南吉が「てぶくろをかいに」を執筆した地である東京都中野区に新しくできた中野東図書館内で2022年2月1日から入選作が展示されることになりました。それが「ロシアの人が描いた新美南吉のお話『てぶくろをかいに』絵本表紙展」です。
しかしこの展示が始まって間もなく、ロシアのウラジミール・プーチン大統領がウクライナ東部の新ロシア派が支配する地域の独立を承認したことなどから、ウクライナとロシアの対立が激しくなりました。そして、2月24日にロシアはウクライナへの軍事攻撃を開始。以来、ウクライナは戦火に包まれています。本当に悲しく、残念でなりません。
コンクールに寄せられた、新美南吉のお話や日本を想像しながら描かれたどの「てぶくろをかいに」絵にも、コロナで閉ざされた世界を払拭するようなキラキラが溢れています。それは、多文化や多様性を理解したいという希望の光であり、間違いなく世界が平和であることへの願いです。コンクールにはウクライナから30作品の応募があり、5作品が入選しました。そのうちの1作品は、子どもの本のノーベル賞と呼ばれる国際アンデルセン賞を受賞したロシアのイラストレーターのイーゴリ・オレイニコフさんの冠賞を受賞しています。
このギャラリーはプーチン政権へウクライナへの軍事攻撃の即時中止を求める世界平和へのメッセージとしてして、ウクライナとロシアと日本が文化芸術の力で結ばれている証でもあった「日本のお話 絵本の表紙作りにチャレンジ<テーマ作品> 『てぶくろをかいに』」 にウクライナから届いた30作品をメインに、そしてモスクワからの呼びかけで世界中から集まった全作品を紹介します。
2022年3月19日
ウクライナからの『てぶくろをかいに』30作品
2020 年 12 月 18 日~2021 年 3 月末に、国際交流基金モスクワ日本文化センターの「日本のお話 絵本の表紙作りにチャレンジ<テーマ作品> 『てぶくろをかいに』」コンクールに応募されたウクライナからの30作品です。
コンクール応募作品【全593作品】
【3歳から6歳の部】
【7歳から12歳の部】
【13歳から17歳の部】
【18歳以上の部】
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